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執筆者の写真Koki EBATA

日々のバージョン


7月26日から「夏空と銀色のブローチ」の編集を始めましたが、全く思うようには進まず、タイトルからシークエンスまで、進んでは戻りの繰り返しで、40日が経過しました。

「女として生きる」のときは、編集自体が何も分からず、83時間あったテープを3ヵ月かけて文字起こしし、6ヶ月かけて粗編を作っていました。

あの作業中に感じたのは、公になるかも分からない作品の編集は単なる賭けで、先の見えない作業に鬱々としていたことです。

今は映画製作のポストプロダクションの手順が見えていて、少なくとも映画が完成するまでは手元に置いておかないといけないのですが、やはり製作ノートから、スクリプトの作成、粗編の書き出しと、とにかく細々とした作業が山積みで本当に終わりが見えません。

ただ、私の場合は納期や条件があるわけではないので、好きな時に好きなように編集作業を進めています。

それでも制作費ほぼ0円で映画を作るのには限界があります。

いくら固定カメラ、自然光、同時録音で撮影していても、フォーカス助手も、録音技師も、照明スタッフもいないので、妥協しなくてはならなくなります。

その妥協と粗が編集時になると出てきて、ああこの場面は、映像の力が弱いな…整音や色調補正、ナレーションで乗り切れないかと考え始めます。

ここで自然と解決策が出ればいいのですが、困難を乗り越えようと、考え抜いたり分からないからと放置すると、悪循環にはまります。

今がそれです。

全体作業の60%が終わり、そこそこの質は維持できていても、そこからあと一歩、多くの人に見てもらえる作品にするのが大変です。

課題は見えていても、それを実現するだけの力量が私に不足しているからです。

映画作りが楽しいのは、一人で抱え込まず、人にお願いすることだと思うので、私は良いインスピレーションが湧くまで一旦、おやすみします。

よく寝ると、夢の中で問題が解決するはずですから💤

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